あのとりブログ

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無気力の原因。実験心理学で導く克服のヒントとは?

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あなたは「やってもやらなくても同じに思える」そう思った経験はありませんか?

 

 それは、生まれつきの性格のためではなく、理由があり実験心理学で、問題の解決は見えてくる。そう話すのは、心理学者で千葉大学准教授の大芦治氏です。

 

 では、なぜ「無気力」という現象に人はなるのか。その原因と克服ヒントを教えてもらうため、科学の世界をのぞいてみましょう。

 

【元ネタ本】

無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント (NHK出版新書)

無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント (NHK出版新書)

 

 

 

 無気力の原因

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あなたを襲う無気力の原因とはなにか?

 

それは、「コントロール不可能性の学習」が原因です。

 

 コントロール不可能性の学習とは、自分でコントロールできないと思うことです。人間は、長期に渡りストレスを感じる環境にいると、そこから逃げようとする「努力」すらしなくなるという仮説があります。

 

 何をやっても「怒られる」などの経験から、「何をやっても無駄」という認知が無気力の原因。これが、進行すると「うつ」という病気になると考えれています。

 

やる気についての過去記事をリンク付けしておきますね。

 

【過去記事】

www.anotori.com

 

 お金がもらえても無気力になる?

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やる気を出させるにはどうしたらいいか?

 

 もっとも簡単な方法は報酬(お金・褒める)を与えること。ですが、時には報酬を与えることで、やる気を失ってしまうことが、アメリカのロチェスター大学のエドワード・デシという心理学者の実験で分かりました。

 

(※実験詳細はリンク付け)

 

ーー実験結果の結論とは?

実験結果は、自分の行動を自分で決めていれば、やる気は継続されます。

 

 面白くない勉強や仕事に対して、意欲はなかなか湧きません。ですが、自分が「面白いと感じるもの」に対しては、やる気が自然と湧いてくるというシンプルな結論。

 

これを心理学では、「内発的動機づけ」と呼び、「面白さ」と「報酬」には深い関係があります。

 

 面白さを感じるのは「自分の行動は自分で決めている」という気持ち。それが、「やりがい」や「面白さ」につながっています。つまり、お金をもらった途端に、「自分でやっている」という気持ちが削がれてしまうのです。

 

 よく成功者は、「面白いことにハマっていたら、結果的にそれが仕事になっていた」そう話します。

 

それは、科学的には「内発的動機づけ」の結果だと言えます。

 

 やる気が起きない原因は、「自分の行動は自分で決めている」この気持ちがないために起こります。

 

 無気力を克服するヒントとは?

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無気力の克服法とはなにか?

 

それは、2つの方法があります。

 

1.自信という免疫力をつけること

2.自分は変われるのだと思い込むこと。

 

ーー2つの方法

 

【①自信という免疫】

 これは、アメリカの心理学者 セリグマンによるマウス実験によって明らかになっている科学的考察です。

 

 結論から言いますと、ストレスになる場面を自分で切り抜けたという経験が「自信」となり、学習性無力感(無気力)に陥りにくいことが分かっています。

 

幼少期時代の成功体験は極めて重要です。

 

 自発的な行動によって、結果が得られた過去の経験は人生の資産とも言えます。この経験が、自信に繋がり多少の環境変化や、ストレスでは学習性無力感になりにくいとされています。

 

 ですので、お子さんがいる方は、自発的に始めた遊びや学習に「おやつ」や「お金」などの報酬は与えないように注意しなければなりません。

 

なぜなら、報酬を与えた時点で「自分でやっている」という気持ちが削がれるからです。

 

【②自分は変われるのだと思い込む】

 無気力の原因は「自分でコントロールできない」そう感じる、無力感です。つまり、自分の能力不足を自覚している状態とも言えます。

 

 実は成人になったとしても、能力は可変的(変えることができる)だと著者は話します。その方法はシンプルで、本書抜粋で見てみましょう。

 

【本書抜粋】

成人であっても、能力を可変的なものと考える習慣を意識的につけることで、学習性無力感に陥りにくくなるような性格を変えていける余地はある。

 

つまり、変われるのだと思い込むことです。

 

人間は、暗示に弱い生き物。

 

 簡単に人の考え方は変わらないと思っている人も多いと思いますが、その考え自体がすでに「暗示」です。人間は知らず知らずのうちに状況に影響を受け、その通りに考えたり行動したりする一面を持っています。

 

人間の能力なんて、ほとんど差はありません。

 

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たとえば、陸上競技。

 

 一般高校生の100メートルの平均タイムは14.06秒です。世界記録はボルトの9.58秒です。その差は約4秒です。

 

その4秒がすごいのですが、日常生活であなたは4秒で何ができますか?

 

 高校生とボルトでも約4秒です。つまり、人間の能力なんて対して変わりはないのです。ただ、ボルトのように結果を出す人は、「面白いから継続する」のであって、それを周囲は「努力」と呼びます。

 

 「自分は変われる」「自分には能力がある」この暗示を自身にかけるだけで変われます。これを精神論だと斬って捨てるか、実験心理学で科学的根拠に基づいた方法論だと信じるかはあなたの自由です。

 

最後は、ライフネット生命の元CEO出口氏の言葉で終わります。

 

【名言引用】

私は人の頭の良し悪しに大差はないと思っています。

 

 みんな「チョボチョボ」ですよ。もともとの頭の出来で言えば、そんなに賢い人もいなければ、そんなにアホな人もいません。

 

【過去記事】 

www.anotori.com

 

 まとめ

無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント (NHK出版新書)

無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント (NHK出版新書)

 

 

・無気力の原因は、「何をやっても無駄」というコントロール不可能性の学習。

 

・自分の行動は自分で決めている」という内発的動機がやる気の本質。

 

・無気力を克服するヒントは2つの科学的方法論がある。

 

いかがだったでしょうか?

 

 仕事や勉強にやる気が出ないのは、「自分で自分の行動を決めていない」からです。だから、給料もらってもやる気が出ないのですね。

 

より詳しい詳細は、本書を一読してみてください。