あのとりブログ

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こどもの本選挙1位!「ざんねんないきもの辞典」とは?

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いま児童書で、異例のミリオンセラーになっているを本をご存知ですか?

 

その著作とは「ざんねんないきもの辞典」です。

 

 12万人もの子どもが選んだ著作。その著者は今泉忠明氏です。現在「ねこの博物館」の館長をされている方です。

 

 当ブログの過去記事に「子供が勉強を嫌がる。大学教授が教える「勉強の面白さ」」を伝える方法」を書きましたが、この記事のアクセス・ブックマーク数から、皆さんの子どもの勉強への関心度が高いことが判明しました。

 

 そこで、過去記事内で大学教授が「子どものなぜ?を刺激しろ」という助言をアウトプット。何か子どもに刺激を与えられないかと思い本書を手に取りました。

 

   生き物や草花は子どもの「なぜ?」を刺激してくれ、好奇心や自発性を育むきっかけになります。

 

では、本書の魅力に迫ってみましょう。

 

【関連記事】

www.asahi.com

【元ネタ本】 

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

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 著書「ざんねんないきもの」とは?

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なぜ著者は「ざんねんないきもの」にフォーカスして本を書いたのでしょうか?

 

 それは、図鑑などは生き物の"凄さ"にスポットライトを当てていますが、凄い生き物でも、ざんねんな部分をもっていることを子どもに伝えたかったからです。

 

この世界には、素晴らしい能力を持った生き物がたくさんいます。

 

  イヌワシは1キロ先の獲物をみつけることができ、マッコウクジラは、1回息を吸うだけなんと90分も水に潜っていることが可能。

 

このように、多くの図鑑は凄さばかりに光を当てていました。

 

  ですが本書は、ざんねんな能力の動物にスポットを当てることで、子どもの「なぜ?」を刺激し興味を掻き立てました。

 

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そして、著者は本書を通じて「子どもに伝えたい想い」が分かるくだりを本書抜粋で見てみます。

 

【本書抜粋】

みんなちがうから、いい。

 

 自然界は、「弱肉強食」だとよく言われています。でも、生き物の見方は"強い""弱い"だけではありません。

 

 上空1万mを飛ぶ鳥がいれば、水深8000mの深海でくらす魚もいます。わずか、3時間食べないだけで死んでしまうモグラがいる一方で、5年以上食べなくても生きられるダンゴムシの仲間もいます。

 

 食べ物や住む場所、体、生き方、能力・・・みんな違っているから、命はつきることなく、ずっと続いていくのです。

 

「みんなちがうから、いい」

 

 子どもの自己肯定感を養うには、自分の存在を無条件で愛してくれる親の存在が必須です。兄弟や他人の子と比べては、「なんでうちの子は」と思うこともあるかもしれません。

 

ですが、みんなそれぞれ能力が違っていて良いのではないか。そう考えさせられた一説でもありました。

 

  あのとりブログのTwitterフォロワーにfukko氏がいます。fukko氏は、より著者のインタビューについて詳しく書いています。読みやすく構成されていて、おすすめブロガーさんです。

 

【fukko氏の記事】

sfsfukko.com

 

 ざんねんないきもの紹介

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具体的に、どんな残念な生き物がいるのでしょうか?

 

少しだけ残念な生物紹介をしたいと思います。

 

ーーざんねんな生物たち

 

【ラッコ】

 ラッコは、お気に入りの石をなくすと、ごはんが食べられなくなります。新たな石が見つかるまで満足に食事もできなくなることもあるそうです。なんだか、可愛いですね!

 

【ニワトリ】

 泣きたくても泣けないニワトリがいます。それは、朝日がのぼると、むれで「強い者から順番に鳴く」というニワトリルールがあるからです。

 

【リス】

リスはほお袋で食べ物が腐って病気になります。

 

 リスは、口の中に食べ物をためるための「ほお袋」があります。よくばって、ほお袋に詰め込みすぎると、ほお袋にカスが溜まって腐り、病気になってしまうそうです。

 

 この他にも、昆虫や爬虫類などを含め、「残念なこだわり」「残念な体」「残念な生き方」などが多数紹介されています。

 

「なぜこの動物はこんな特徴があるのかな?」と子どもの好奇心を刺激し、クスって笑えるエピソードまで書かれていて大人の僕でも面白かったです。

 

 100万部突破のヒット要因

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本書のヒット要因はどこにあるのでしょうか?

 

それは、子どもの自尊心が大きく関わっているのではないかと僕は考えています。

 

 僕が調べた中では、児童書で100万部以上売れている著作のほとんどは、ストーリーモノでした。かいけつゾロリシリーズや、ハリーポッターなどです。

 

  つまり、ストーリーモノは感情移入しやすく、漫画みたいにどんどん先のストーリーを知りたくなるので、読まれるのは理解できます。

 

ですが、本書は生物を紹介していく本です。

 

  このような分類の著作がミリオンヒットするなど、異例な事だと僕は思っていますが、著者本人のヒット要因はこのように語っています。

 

【ソース元】

ミリオンセラーの児童文学一覧 - Wikipedia

 

ーー著者の自己分析

 

どんな生き物も、進化をする過程で優れた面もあれば、ダメな面もある。

 

例えば、ゴリラは知能が発達したが、繊細でお腹が弱く下痢ばかり。

 

 すべて、完璧な生き物なんて存在しない。そういう風に、強いところ、弱いところ、残念なところを対比させた切り口が面白かったのでしょうね。

 

 あと、イラストや文章を面白く分かりやすくし、色々なアイディアを持った人がチームワークで作り上げたこともポイントではないかと著者は語っています。

 

 残念な生き物を見て、面白さと自分自身の「自尊心」も同時に刺激できたのではないかと僕は思っています。勉強する意味がよく分からない子どもが多い。

 

分からないけど、先生や両親からは数字で判断されるジレンマ。

 

 12万人もの子どもが「ダメな自分でも良いんだ」「この動物はバカだな」でも生物って面白よな。そんな気持ちが、自発的に本書を読もうと思ったのかもしれませんね。

 

 まとめ 

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

 

 ・著者の想いは「みんな違うから良い」

 

・クスッと笑える動物の意味ない習性

 

・完璧な生物なんていない。それが、子どもの自尊心に繋がった。

 

いかがだったでしょうか?

 

 具体的なざんねん生物の紹介は、ネタバレとなってしまいますので、多数の事例記載は避けさせて頂きました。大人が子どもと一緒に読んでも楽しめるそんな著作です。