あのとりブログ

情報ソースを明確に、読んだ本から知識を実用化するブログ。「あの・・・とりあずやってみます。」略して「あのとりブログ」

心理学者が教える。上から目線の人の心理とその対処法とは?

f:id:onedollar-11290406:20180813045734j:plain

 

あなたの周囲に「上から目線」の人いませんか?

 

上から目線の言動の方は、職場ですぐにわかりますよね。

 

 たとえば、「はぁ?そんなことも知らないの?」などはよく聞くワードです。上司にありがちなのですが、たまに同期にいたり友人にもいたりします。

 

このような態度は、個人的な意見ですが「もったいないな」と思ってしまいます。

 

 「俺は客だぞ!」とか「俺は上司だ!」という言動のかたに尊敬する人のほうが少ないですよね。このような態度で「あの人は丁寧で親切ね!」なんてならない理屈です。

 

 そこで「上から目線の人はどのような心理だろうか?」この謎を解いてくれるのが心理学者の榎本博明氏です。他人を変えることはできませんが、相手を知ることで自分の対応を変えることはできますよね!

 

それでは「上から目線の構造」について、さっそく本編にはいっていきましょう。

 

【元ネタ本】

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 

 

 上から目線の人の心理

f:id:onedollar-11290406:20180618053511j:plain

 

「上から目線の人」の心理とは?

 

結論から言いますと、「自信のなさや不安」を見抜かれたくない心理にあります。

 

 自信を持って不安を感じないで生きている人の方が圧倒的に少ないですが、ただそれを悟られないように虚勢を張る態度が「上から目線の構造」となります。誰だって、自分に自信を持てないときや、不安を感じるときもありますよね。

 

だからこそ「努力」をしてより人間性を高めていくのです。

 

 しかし、そうは言っても他人に「努力しろ!」と言えるわけもなく、この発言がすでに上から目線と言われれば上から目線です。つまり、上から目線とは「立場」や「状況」によって変化するものだと著者は語ります。

 

 たとえば、上司が親切心で「これはこうした方がいいぞ!」とアドバイスをしてくれたとします。そこで、受け手は「なんで上から目線なの?」と「あっ!そうか。なるほど」に分かれます。

 

この違いは、世代間の考え方のズレによって起こると著者は指摘しています。

 

f:id:onedollar-11290406:20180714065923j:plain

 

ーー若い人は鋭い観察力がある

 

 現代は質のいい情報を無料で手に入る時代となりました。つまり、それだけ部下が上司を評価する基準点が上がってきているということです。

 

 その根拠としまして、「頭にきてもアホと戦うな!」がベストセラーとなっていますし、転職が当たり前となった社会も上司や会社の評価基準が上がってきている証拠です。少しググれば、理想の上司やダメ上司の情報など簡単に手に入ります。

 

それだけ、若い人は鋭い観察力で上司の言動を判断しているということですね!

 

 ただ部下の考えと上司の考えが完全に一致することなんてあり得ませんから、やっぱり上司の人望が問題だったり、部下の理解力の問題だったりするのが現状です。

 

そこで、まずは上司側の問題点を本書抜粋で見てみます。

 

【本書抜粋】

若手から、「その上から目線、やめてくれますか」と反発されるケースの大半は、言い方に問題があるようだ。

 

若手が問題にする上司や先輩の「上から目線」の言動を並べてみると、以下のようである。

 

・必要以上に威張り散らす態度

・やたらと上司ぶったり先輩面する態度

・独りよがりで何でも決めつける態度

・人の気持ちに無頓着で人の言い分も聞かずに一方的に命じる態度(P52)

 

このような言動の上司は、部下から尊敬されることはまずありません。

 

 むしろ、「大人の未熟さ」を部下はすでに見抜いています。「ダメ上司」という検索ワードが上位にあがる理由も、多くの企業でこのような人材の上司が存在するということですね!

 

これが年功序列のデメリットでもあります。

 

【関連記事】 

president.jp

 

 若い人の受け取りかたの問題

f:id:onedollar-11290406:20180731085343j:plain

 

「上から目線」は受け手側の問題もある?

 

 結論から言いますと、上司からのアドバイスや改善点を「上から目線」と受け取ってしまう若い人にも問題があるということです。

 

これを著者は「見下され不安」と呼んでいます。

 

 「見下され不安」とは、人より優位に立ちたいという思いが強いのに、現実になかなか優位に立てないときの情動です。

 

 見下され不安が強い人は、相手からの「上から目線」を過度に気にする傾向にあると著者は語ります。つまり、これまた自分に自信がないために、尊大な態度で虚勢を張って自信があるように振る舞うのです。

 

 このような人が、人からのアドバイスを受けると「上からの言い方だ!」と感じとり、実際に言動で反発すると著者は語ります。

 

つまりは、喧嘩両成敗で上司も部下も大人になる必要があるということですね!

 

f:id:onedollar-11290406:20180727062339j:plain

 

 

ーー部下のモチベーションを下げる指示

 

 以前にも別記事に書いたのですが、親心や親切心でアドバイスしても、このアドバイスや指示を心理学では「外発動機づけ」と呼びます。

 

 外発動機づけとは、親・先生・上司からの指示をされることで「やる気が起こらなくなる」心理です。仮にその指示が適切かは関係ありません。部下や子供は「いちいちうるさいなぁ」と言いたくなりやる気を失っていくのです。

 

つまり「勉強しなさい!」と言われて、やる気満々になって勉強する子供はいないということですね!

 

 勉強は自発的にやるから覚えます。まずは、なぜ勉強が必要なのかをイメージさせてあげることが重要です。すると、勉強の面白さを気付いて自発的に勉強するようになります。

 

 仕事も指示ではなく、その行動によって「どんな人が助かるのか」をイメージさせてあげるのです。本来仕事は、自分の生活のためでもありますが、お客さんを喜ばせるために働いているのです。

 

 部下は上司を喜ばせるために働いているのではありませんよね。このギャップが、部下のやる気低下や離職に繋がっていきます。ちなみに、人員不足で会社が倒産することは帝国データバンクの調べでわかっています。

 

「辞めたら新しい人材を」というスタイルの企業は、今後かなり厳しい状況になっていくことが予測できます。

 

【過去記事】

www.anotori.com

www.anotori.com

 

 

 店員に威張り散らす人

f:id:onedollar-11290406:20180814071019j:plain

 

店員に横柄な態度を取る人を見たことありませんか?

 

 駅員さんに怒鳴っている人や店員にブチ切れしている人を何度も見たことがあります。そこで、すぐに怒る人の特徴を脳科学の見地から見てみます。

 

脳科学では、すぐに怒鳴り散らす人は「猿」に近いと言われています。

 

 ヒトの脳は進化過程で、前頭葉という理性を司る脳が発達しました。反対に発達しなかったのが「ボノボ」と呼ばれるヒトにもっとも近い猿です。前頭葉の発達のおかげでヒトは文明が発達して、より高度な社会が構築されてきた歴史があります。

 

 理性が利かないというのは、前頭葉の発達に障害があるか前頭葉の機能低下に問題があると言えます。つまり、すぐにキレる人は猿に近い状態だとされています。

 

【関連記事】

trendy.nikkeibp.co.jp

www.anotori.com

 

ーー店員に威張り散らす「上から目線の構造」

 

店員や駅員に怒鳴る人や、クレーマーなどはかなり歪んだ「上から目線」と著者は指摘しています。

 

このことについて本書抜粋で見てみます。

 

【本書抜粋】

もしかしたら、このような歪んだ形でしか「上から目線」を行使できないのかもしれない。

 

お客としてしか尊重される場がないとしたら、何と淋しいことだろうか。日頃、仕事でもミスばかり、上司や同僚はもとより後輩にさえ軽んじられ、家に帰ってもだれからも相手にされず、どこにも居場所がない。

 

そんな淋しい境遇の人が、お金で客という「上から目線」を許される立場を買っている。(P47)

 

 

何とも悲しい結果ですね。ちなみに、この予備軍上司の特徴は以下の通りです。

 

ーー悲しい上司の特徴

 

1.部下を注意するとき、高確率で「自分の若い時は・・・」と言う


2.取引先の人の前になると、いつも以上に部下に横柄な態度をとる


3.部下のちょっとした言動にいきり立ち、目上の人間に対して失礼だと激怒する

 

  すぐに怒ることのデメリットを理性で抑制できれば良いのですが、それすらできないでいます。これを心理学では「劣等コンプレックス」と呼びます。

 

 自分に自信がなく劣等感を感じているので、どうしても客観的に自分を捉えることができないのです。このような人物に、アドバイスをしようものなら、キレてきますので周囲は距離を取り始めます。

 

このような方は、相手にしないことが得策ですね!

 

そして、自分がこのような可哀想な人物にならないためにも、僕は読書を勧めています。

 

 まとめ 

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)

 

 

・「上から目線」は自信がなく不安を隠すための言動である。

 

・世代間で「上から目線」の捉え方にギャップがある。

 

・店員に怒鳴る人はとても淋しい人である。

 

 いかがだったでしょうか?

 

 他人を変えることは難しいので、やはり自分が変わるしかありません。上から目線の話し方をされたときに、「この人は自分に自信がなくて不安なんだ」と思って話を聞いていれば同情すら覚えてきます。上から目線の人は、他人から認めらることが少なく、すぐ怒鳴る人は「猿」という結論でした。